“貴方”

真逆の存在

一番遠くて一番近い“貴方”

この一文を読んで、心の距離が思い浮かびましたか?
確かに心の距離なのですが、ことばの使い方に注目します。


他者に対して使う“貴方”と結婚相手にだけに使う“貴方”。
でも、目上の人には使えないし、結婚相手といえども夫から妻には言わない。
そして、他者といえども友達とか近い存在は使わない。
存在が一番遠くて一番近い人しか使えないんですね。
奥が深い“貴方”。

 

心の距離

心の距離に注目してみてもおもしろい。

それまで近い存在であったはずなのに、喧嘩したら“貴方”と言い方が変わる人いますよね。
それがすごく冷たく感じる。
そもそも夫を“貴方”と呼んでいるのなら別ですが、友達や恋人とかでもね。
知らない人に“貴方”というときは敬意を示すことばなのに、近い存在から言われると心の距離を感じてしまう。
友達でも夫婦でもなく他人として扱われた気持ちになるのだろうか。
心の距離を感じる“貴方”。

 

 

使ってますか

ところで“貴方”って使ってますか?
私はプライベートで使うことがありません。

色々なシチュエーションを考えても、使うところがない。
っということで、現在のところ私は日本語教育の現場でしか”貴方”を使っていないようです。
それに、言われることもないような。
これから“貴方”が出現する場をみつけてみたいと思います。